幽体離脱

幽体離脱とは

幽体離脱とは、魂(意識、霊魂)が生きた人間の肉体(身体)から抜け出すことである。

幽体離脱は、脳内現象(夢のようなもの)と一般的に考えられている体外離脱とは異なり、今現在では解明されていない心霊体験(心霊現象)のことを指す。英語では「アストラル投射(アストラルとうしゃ)」という意味の「Astral projection」で表される。アストラル投射は幽体離脱と同様に、アストラル体(霊魂、意識)を肉体から分離することを指す。

幽体離脱の一例としては、脳神経外科医のエベン・アレグザンダーの臨死体験が有名で、「プルーフ・オブ・ヘヴン」という臨死体験を書いた自伝的著書がある。エベン・アレグザンダーは「死後の世界が存在し、意識は脳とは独立して存在する」と主張している。

 

幽体離脱と体外離脱の違いは?

幽体離脱は「実際に魂(意識、霊魂)が肉体から抜け出すこと」であるため、離脱後に自分が実際には知りえない事実の情報を知る(見たりする)ことができる。体外離脱の場合は、離脱後に見ているものが現実世界とよく似た別の(夢の延長と考えられている)世界であるため、自分が実際には知りえない事実の情報を知ることはできない。

心霊主義(スピリチュアリズム)的な離脱現象が「幽体離脱」、科学的な離脱現象は「体外離脱」と考えると区別しやすい。エベン・アレグザンダーの臨死体験をはじめとした、現代科学では説明がつかないとされる現象は「体外離脱」ではなく「幽体離脱」と考えられる。